書名 | 流浪の月 |
著者 | 凪良ゆう |
発行日 | 2019年8月30日 |
発行元 | 東京創元社 |
その他 | 2020年本屋大賞ノミネート 2022年5月映画化 |
流浪の月を読んだ記録。
普通という名のレールに乗れず、世間の偏見、罵倒、同情に翻弄される男女の物語。
「事実と真実は違う」とはいっても、一体どれだけの人が真実を理解して情報を得ているのだろう。
相手の生い立ち、家族構成、その他諸々を考えながら会話をする人がどれだけいるのだろう。
主人公二人に向けられる世間の感情は、まぁそんなものだろうと思ってしまう。
相手を思いやる心が大切だ、そんなことはほとんどの人が知っている。
それを知ったうえで今の世の中なんだろう。
更紗が亮に謝る部分があったように、文が母を落胆させたように、主人公二人だけが他者を傷つけていないわけではない。
事実と真実は人それぞれな現実。
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