書名 | 満願 |
著者 | 米澤穂信 |
発行日 | 2014年3月20日 |
発行元 | 新潮社 |
その他 | 第27回 山本周五郎賞 「ミステリが読みたい!」国内部門1位 「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門1位 「このミステリーがすごい!」国内部門1位 |
満願
を読んだ記録。
満願とは期限を定めて神仏に祈願や修行し、その期限が満ちること。願望が満たされること。
全六篇の短編集。
一文一文が丁寧という印象を受けた。
先の展開が何となくわかる話もあったが、読み終えても爽快、愉快な気分にはならない。
どの話も何とも言えず後味が悪くなるものの、決して満足していないという事ではなく、ミステリーならではのゾクゾクする感じを大いに楽しめた。
特に「柘榴」が良かった。「空中庭園の人々 / 冬目景」の青密花に似た愛の形。
価値観は人それぞれ。
それが他者に理解されなくても。
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